音楽を作る日記【17日目】

20220328

実践編8日目

とりあえず作詞少女を半分まで読んだ。前も読んだことあるんだけど、今だからこそ吸収できたこともある。音楽的な話だけじゃなく、物語としてもちゃんとしてて素晴らしい。これは作曲少女でも言ってたことなんだけど、「私の言ってること(本に書いてあること)を全部信じないで欲しい」って言ってるんだよね。これは保険的な意味じゃなくて、音楽の答えは1つじゃないよ、自分の考えも大切だよってことだと勝手に思ってる。そういう姿勢も含めて作曲少女という作品が好き。

とりあえず、作詞少女半分までのことを自分的にまとめる。

相対価値と絶対価値

相対価値は、他の要素に釣られて価値を判断すること。

絶対価値は、他の要素に関わらず価値を判断すること。

例えば、小学生ボカロPという肩書きの音楽と匿名の音楽。全く同じ音楽でも評価が変わる。更に身近なものだと、MVがある音楽とない音楽で世間の評価は変わる。音楽のレベルが低くてもMVが良ければそれはいい音楽だと思うこともある。

別にどちらが良い悪いってわけじゃない。作中でも明確にダメとかイイとか言ってない。でも、本質を見ないで評価するってそれおかしいよねとは一応言ってる。

私の今の考えとしては、人気になるのが目標なのであれば相対価値ってのはめっちゃ重要だと思う。ラノベはパッケージ買いが9割と言われる今、大衆が求めてるのは音楽+音楽以外の要素なのかなと。ストーリー、MV、ビジュアルとか。声優さんに顔が求められる、芸人さんに喋りが求められる的なね。

どうなんだろう、もしかしたら「声優さんに顔が求められる、芸人さんに喋りが求められる」っていうのは仕事に対する定義の拡大なだけで本質的には変わってないのかもとも思う。

極論、私は倫理的にダメなことをする人の作る音楽を聞きたいとは思わないし、好きな作者の音楽はなんでも聞いてみたいと思う。

だから、相対価値は大事。でも、絶対評価を疎かにするっていうのも違う。0↔100の話じゃなくバランスが大切そう。

作詞少女でも伝える気持ちが大事と書かれてた

なんで大切なのかというと、言葉を綴る上で気持ちが必要だから。

作詞少女では作詞のことを『音楽語の日本語吹き替え』と表現している。例えば、『春よ来い』って歌詞を意識しなくても、音楽だけで哀愁、感動、懐かしさを感じられる。これが音楽語で、それを言葉にする作詞は翻訳なんだってこと。

その作業をする上で「気持ち」がないと、音楽語っていうのがない無秩序な音楽になっちゃって翻訳もできない。

語彙力が必要ってのはあってるんだけど、どちらかというと翻訳力の方が大事らしい。

ナンセンス

作詞少女でのナンセンスは私たちが日常的に使うナンセンスじゃなく、「翻訳できない」という意味で使うナンセンスらしい。『PPAP』『リンダリンダ』とかは正にナンセンス。

音楽には翻訳できない音楽語がある。いろんな意味が込められているからとか、それに対する翻訳がないからとか色々理由はありそう。そんな時に「リンダリンダ」とか「ペンパイナッポーアッポーペン」とか感覚的に気持ちのいい、意味がわからない言葉を使う。それがナンセンスらしい。

東海オンエアのしばゆーさんは正にナンセンスの塊と言える。もちろんめっちゃ褒めてます。

理論的に作詞を考えすぎるとこのナンセンスが使えない。音楽には色々な意味があるから、ナンセンスという選択肢も考えなければならない。ということらしい。

「だっふんだ」「オッパッピー」「シェー」とかも作詞ではないがナンセンスといえる。

比喩と混ざりがちかも。「イワシがつちからはえてくるんだ」はもしかしたらナンセンスかもしれないが、何かの比喩の可能性がある。「リンダリンダ」とかはもともと文章に意味がないのでナンセンスと言える。

資料読み(ほんよみ) 

作詞をする上で、何を目的に作詞をするのかっていうのが資料読みらしい。

誰が

いつ

どこで

誰に

歌詞を書くのかを挙げて、そこから関連する単語とか情景とか思ったことを出していく。

マジカルミライに向けて作詞するんだったら

初音ミクが

マジカルミライのトリで

幕張メッセで

ボカロファン・全年齢層・男女共に向けて

って感じ?

初音ミク→みんなの・ネギ・ボーカロイド・機械・かわいい・昔からの・パイオニア

マジカルミライのトリ→祭り・年に一度の終わり・めっちゃ盛り上がってる・寂しい

幕張メッセ→電車・朝から・ペンライト・行列・非日常・昔と比較して規模がでかい

ボカロファン→ニコニコ動画・弾幕・ボカロP・オタク・熱狂的・多様・インターネット

って感じで単語を出して使える語彙を増やす。

マインドマップとか使うといいかも。

母音検索 あいうえお+んで歌う

これは他でも言われてたりするけど、あいうえお+んで一回歌っちゃってそこに母音が合う単語を入れてくと比較的楽に作れるらしい。気持ちよく歌える歌詞もできるから一石二鳥。

実際に作詞するときは、一番大事なところから考える。キャッチーにして覚えてもらう。とかが大事らしい。

作中で一番驚いた言葉

作中で一番驚いた言葉なのが

“……創作が恥ずかしいのは、『自分らしい』からだ。逆に言うと、自分らしくないものを人に見られるのはまったく恥ずかしくない。だってそれは『借り物』だからな”

って言葉。自分が作った作品ってホントにめっちゃ恥ずかしいんだよね。褒められても恥ずかしいし、批判されても恥ずかしい。どんな評価でも多分恥ずかしい。

でもこの視点だったら恥ずかしい=自分らしいだからちょっと違ったように考えられる。

とりあえずこんな感じだった。

だから、先ずはインストだけ先に完成させちゃいたいと思う。

『イワシがつちからはえてくるんだ』のコードを見るとAメロが8小節×3で出来てるのがわかる。8小節のお手本とその8小節塊を少し改変したのを2つって感じ。そんな感じで作ってみる。

ベースラインってめっちゃ大事。

納得いかないところもたくさんあるけど、とりあえず基礎的なインストはできた。構成を作るのが難しい。休憩。