2025年11月02日
ここ最近、PhpStormの学生ライセンスが切れてしまった。
その影響で今まで無料で使わせていただいていたのが、9,156円/年(卒業割引あり)に。
もちろん、めっちゃPhpStormには感謝しているし、誰かにLaravel開発環境何が良い? って言われたら即答でPhpStorm!!! と言える。
ただ、State of Laravel 2025でVS Codeの利用率が意外にも43.9%あったり、Claude Codeが結構いい感じにVSCodeと連携していたりと、VSCodeも割といけるのかな? と思ったので試してみた。
1ヶ月くらい頑張ったんだけど、最終的にはPhpStormに戻ったので何が出来て何が無理だったのかを残す。
結論
結論から言えば、時間があってカスタマイズとかいっぱいしたいならVSCodeでも良さそう。ただ、Laravel開発がメインで年1万円前後払えるならPhpStormを万人におすすめできるなぁと思った。
恐らく、時間をかければPhpStormと同じかそれ以上の開発環境はVSCodeでも作成できそうだけど、労力が割に合わないなぁという感じ。
VSCodeは無料だしいろんな機能があるのは素晴らしいと思うんだけど、もちろんPHP特化のIDEではないので、痒いところに手を届かせようとするとサードパーティ製の拡張機能が必要になってくる。
これって、サードパーティ製だから良くも悪くも品質はピンキリだし、もうサポートされてなかったり、拡張機能の有料ライセンスじゃないとできないことがあったり、設定を色々いじらないとスムーズに使えなかったりとか、とにかく時間を食う。
それと比較してPhpStormは最初から痒いところに手が届く機能が「これでもかぁ!」って感じで入っている。しかも、そういうのってJetBrains純正なので品質は担保されているし、追加で料金がかかることも(ほとんど)ないし、初期設定のままだいたい使える。
つまり、PhpStormは開発に集中させてくれる。素晴らしいね。
VSCodeでも出来たこと
一応1ヶ月くらいは頑張ってVSCode使ったので、出来たことを残しておく。
わたしの開発環境で関係ありそうな部分は以下のような感じ
- ホストOS: Kubuntu
- VSCode: 1.105.1
- Docker
- Laravel 12
- PHP 8.4
- PHPUnit 11
PHPテストのGUI実行
PhpStormでは以下の画像のように、GUIで指定したPHPUnitのテストを実行できる。

しかも、DockerでPHPを動かしているんだけど、そのDocker内に入ってテストを実行してくれる優れもの。
VSCodeだとこれ厳しいかなぁと思ったんだけど、PHPUnit Test Explorerという素晴らしい拡張機能で以下の画像のように同じようなことができた。

Docker内で実行することもできるし、まじですごい。
Tabキーの挙動
PhpStormだと以下のgifのように、特定の文字(以下の場合は"と))の前でTabを押すとインデントするのではなくその文字を無視して次の文字へカーソルを移動してくれる。

結構地味な機能なんだけど、いちいち矢印キーとかマウスとかを触らずtabで移動できるのでQOLが爆アガりするんだよね、本当に。
VSCodeでこちらは、TabOutという拡張機能で実現できた。
以下みたいにしっかり同じように動いている

宣言元に飛ぶ機能
私はPhpStormを使い始めてから明らかにLaravelに対する理解のブレイクスルーが起きたと思っている。
そのきっかけがこの以下のgifのような「宣言元にctrl+左クリックで飛ぶ」機能。

VSCodeではサードパーティ製の拡張機能を入れないと完全には対応していないので、私はPhpStormを使い始めてから使うようになった。
この機能のおかげでLaravelのソースコードを読むようになったし、そのおかげでLaravelの理解度がかなり上がった。この機能を使うようになってから本当に一気に理解度が変わった。
それくらいめっちゃ重要な機能。
VSCodeでは、PHP Intelephenseという拡張機能の無料ライセンスで同じようなことができる。
VSCodeでは厳しかったこと
以下に挙げるものは私が頑張った限りではVSCodeで出来なかっただけで、拡張機能や設定を探せば対応方法はあるかもなので注意。
コミットのスカッシュ
JetBrainsのGitツールにはコミットのスカッシュというのが存在する。
簡単に言えば、複数個のコミットを1つのコミットにまとめるというもの。
内部的にはrebaseが動いて、一番古いコミットへコミットの変更内容が統合される感じ。
操作的には以下gifのような感じ

上記gifでは「コメントを追加」というコミットと「コメント追加漏れ」という2つのコミットを1つにスカッシュしている。
この簡単さでgit管理できるのが本当にやめられない。
VSCodeの有名どころGit管理拡張機能もいくつか試したんだけど、スカッシュみたいな機能は見つけられなかったし、軽く使ってみた感じはそもそもJetBrainsのGit管理ツールがGit操作や見易さも含め1番使用感がよかった。慣れているというのもあるだろうけど。
IDE補完
VSCodeの利用を諦めた理由がこれ。
PHP IntelephenseがうまくLaravelの構造を読みこんでくれなくて画像のようなUndefinedエラーがいっぱい発生した。

解決法を調べても「Undefinedエラーの検出を無効にしましょう!」みたいな根本的な解決ではない解決策しか出なかったり、IDE Helper周りをいじくり回しても解決しなかったり。
こんな大事な部分が解決できない訳は無いと思うので、恐らく何か方法はあると思うんだけど、ちょっともうここらへんでVSCodeの対応に疲れちゃったのでPhpStormに戻ろうと決めた。
おわりに
本当は、「VSCodeでLaravel開発が意外とイケる件」みたいな記事を書こうと思って進めてたんだけど、私には無理でした。
今回VSCodeを使ってみて、逆にPhpStormの良いところに気づけたところがかなりある。
記事には記載していないけど、PhpStormは細かいところが本当にQOL良い。これで月1000円前後ならありだなと。
以上です。