音楽を作る日記【6~7日目】

2022/03/17~18

いろいろ用事があってパソコンが弄れなかったので携帯でメモってたのを翌日upする感じ。

6日目

今回もほとんどサウンドクエスト

コード編1-8

ポピュラー音楽コードの基本は基調和音であるというのは前回やった通り。基調和音の一番目のコードはCメジャーならCだしAメジャーならA。でも、普遍的にこれは何番目のキーって言いたい。だからディグリー・ネームという識別をつける。

I Ⅱm Ⅲm Ⅳ Ⅴ Ⅵm

これがディグリーネーム

前回もやった通りマイナーがつく位置は普遍なので、CメジャーでF-G-Em-Amという進行を見つけてそれをAメジャーに移したかったら、Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ-Ⅵとディグリーネームに抽象化してD-E-Cm-F♯mとすればいいってことだよね。こんな感じでコード進行をディグリーネームにして分析することをローマ数字分析という。 

五度圏を使うと簡単にローマ数字分析ができるよ。

メジャーだけでなくマイナーの場合も同様にリーダーの数字をⅠとしてそこから順に割り振ればよさそう。

でも、今はメジャーとマイナーで区別がつけづらい音楽が多いので、いざマイナーでローマ数字分析をしたらメジャーでしたということがあり得る。だから1章の自由派理論ではマイナーキー=Ⅵmがリーダーとして頑張っていると捉え、ディグリーネームの振り直しはしないらしい。レラティヴの関係だからこそできるんだね。

流石自由派と言わざるをえない自由度。

コード編1-9

コード進行って最初は複雑なのかなと思うけど、いざ名曲のコード進行をみるととてもシンプルだったりする。実際にtofubeatsさんの『水星』は4小節のコード進行をループさせて作られている。

もちろんここまでシンプルなのは稀なのだろうけど、ループとかメロディ編でやったモチーフのようなちょっとした法則は存在するらしい。

シンセを用いた電子音系の音楽、特にテクノでは1から2コードを繰り返すことが多いらしい。テクノはあんま聞かないからわかんないけど、だいぶシンプルでも成り立つそう。

私が比較的に聞くヒップホップとかEDM系は4つのコードを1サイクルにするのが定番の1つ

有名な曲のローマ数字分析をサイト内でされてたけど、実際に基調和音だけで出来てるからすごい。

もちろん8つで1サイクルやあえてサイクルさせない場合もある。こちらの方が自由度は高く、メロディとの一体感を期待できる。だけど意識に残りにくかったりしてキャッチーにはならない。上級者向けらしい。私はとりあえず4サイクルぐらいで作ろうかな。

コード進行を組む上で参考になるらしいのが声部連結(ヴォイス・リーディング)というもの。声部連結は音同士をこんな風に繋げると綺麗になるよ〜 というもの。コード進行は音の動きがなだらかな方が美しい。こういうのが声部連結らしい。でも、ジャズ理論・古典派理論共に奥が深いらしく、とりあえず今回は紹介のみ。

コード編1-10

今回は基調和音の6つからメジャーとマイナーに分けて分析していくらしい。

メジャーキーの場合はリーダーのドに対して5度上にソ、5度下にファが存在する。

マイナーキーの場合はリーダーのラに対して5度上にミ、5度下にレが存在する。

実はどちらも同じようなフォーメーションを取ってることになるってこれおもろいな。

サイトでは”「リーダーと、お供ふたり」という関係性で集まった3人衆”と例えている。

それぞれメジャーキー、マイナーキーのスリーコードと解説されている。

メジャーとマイナーのスリーコードは対応していて、リーダー・5度上の音・5度下の音はそれぞれ同じような役割を果たす。サイト内では仲良しペアと表現されていた。

なのでド(Ⅰ)→ソ(Ⅴ)→ド(Ⅰ)というメジャーのスリーコードで出来た進行は

ラ(Ⅵm)→ミ(Ⅲm)→ラ(Ⅵm)とマイナーのスリーコードに代理させることで同じような効果を期待できる。

五度圏で見た場合は外側と内側で代理の関係が対応している。

作曲の現場ではメロディとコード進行を作ってからコードを組み直すというのも普通らしい。先に固定されたメロディに対してコードを組み直すことをリハーモナイズという。このリハーモナイズをする時は上のように仲良しペアを意識して使うとうまく行きやすい。

しかし、仲良し度(同じ性質を持ってる度)というのはそれぞれ違う。

ファ(Ⅳ)とレ(Ⅱm)は親友

ド(Ⅰ)とラ(Ⅵm)は友達

ソ(Ⅴ)とミ(Ⅲm)はよっ友くらい

だから、ソとミを入れ替えると違和感が生じる可能性がある。

特にⅢmからⅥmへの進行は汎用性が高いのに対して、ⅢmからⅠへの進行はとても独特なものりなる。だから代理させたい時は気をつけないとダメってことか。

コード編1-11

中心音になるⅠとかⅥmには帰ってきた感じ、落ち着く感じがある。このコードが持つ特有の効果を機能という。その機能を使いコード進行を考える理論を機能和声という。

この機能論には様々な流派があるらしい。

Ⅰには帰ってきた感じ、落ち着く感じの機能がある。これは今までに習った通りだが、ⅣやⅤには展開を変える以外にどのような機能があるのだろうか。

ここで今日は終わり。スマホのみでも意外と学べる。本当に感謝。

7日目

とりあえず昨日からの続き。コードのⅠには終わった感・落ち着く感じの機能がある。ⅣやⅤにはどのような機能があるのか。ⅣやⅤはどちらも展開を変える機能を持つが、Ⅳは緩やかな展開、Ⅴは劇的で強い展開を感じられる。だからサビ前ではⅤを使うのがいいらしい。逆にBメロの入りはⅣとか使うといいらしい。

もちろんこれらのスリーコードで出来た機能はマイナーコードで代理できる。

これらの機能に名前をつけよう。トニック・ドミナント・サブドミナント3つ合わせてTDSってやつ。このTDSからコード理論を学ぶ人も珍しくないんじゃないだろうか。私が初めてコード理論を学んだ時はこのTDSからだった気がする。

トニックは落ち着きや終着感のⅠ

ドミナントは展開感が強いⅤ

サブドミナントは緩やかな展開のⅣ

に当てられる。

また、こちらも同様でⅠをⅥm、ⅤをⅢm、ⅣをⅡmに代理できる。仲良し度ももちろん一緒。ⅤをⅢmで代理しようとすると違和感があるかも、逆もまた然り。

サイト曰く、Ⅲmはトニックの機能を果たすこともあるみたい。詳しくはsound questの方で。

コードの進行方法として、「T→S→D→T→といったループ」このような進行方法を機能の順行、これとは反対の進行方法を機能の逆行という。

機能の順行はT→S→D→Tという構成。これは標準→少しの展開→劇的な展開→解決という自然な動きなのでポピュラーだしよく使われているという認識でいいのかな?

機能の逆行はT→D→S→Tとなる。こちらがダメという話ではないらしく、自然ではないが特徴的で面白いんだそう。

今機能の逆行の例を聞いてみたけど、下克上感があった。曲調もあるだろうけど。

S→D→S→Dの例も聞いてみた。やっぱり終止感がなくて、常にふわふわしてる感じ。EDMとかに合いそう。まじで知らんけど。

とりあえず今のところはⅢm→Ⅰが癖強いってのに注意しておけばおっけい。なのかな。

コード編1-11の3pではこの基調和音を使ったコード進行例を出してくれている。例を見ればわかるが、決してTから始まる必要はないしTで終わる必要はない。見たほうがわかり良い。

機能和音の流派の違い

今回学んだ機能和音はどちらかというと古典派らしい。しかしいま日本で流行ってるのはジャズ派なんだとか。これはどちらが良い悪いの以前に、完璧なものはないという考え方をもっとく必要がある。今回習った古典派ではⅢmはT・Dにとなり得る機能を有していた。しかし、ジャス理論でのⅢmはDのみである。どちらも正解でどちらもまた間違え。そもそも機能論は19世紀末にできたものなので必須ともいえない。理論は補助程度と思って感性も大事にしたい。眠いからおそらく文章がやばい。

電車でちょっと寝てきた。

コード編1-12

基調和音に音を付加して濁らせよう。

私はすっきりとした意識高い系ラーメンも好きだけど、家系ラーメンも好きだ。濁りとは家系ラーメン。すなわち濁りは旨味になる。ってこと? (おそらく違う)

濁し方の詳細は1章ではやらないらしい。でも、だいたいはコードの機能(質感)やドレミファソラシドのキャラクターを合成をしていくイメージ。「Ⅴ(ソ)は展開感が強いから安定感の強いⅠ(ド)のルート音であるドを追加しよう」とか、

「Ⅰ(ド)に浮遊感が欲しいから、なんとなく浮遊感があるレを追加してみよう!」とかそんな感じ。

気をつける点として、コードの構成音の半音上の音を乗っけると濁りすぎちゃうかも。基調和音であり得るとしたらミの上のファとシの上のド。

こちらももちろん濁らせたかったら逆に使っていくらしい。

半音下の音を追加するのは大体大丈夫。

また、2音追加するのもあり。その場合は示したい効果に関係なさそうな音を引いてあげるのも吉。ルート音はベースが弾いてるから引いてあげたり、今透明な感じは欲しくないから構成音から引いてあげたり。

sound questさん的にはルートから7度>2度>6度>4度の順で使いやすいらしい。

締めに、前に理論だけで良い音楽は作れないのかと言ったけど、そのことについて。

もし理論だけで良い音楽、名曲が作れるのだとしたら音楽制作は機械的な作業になるのかなと思った。なんならAIでよくなっちゃうかな。正直、AIでも名曲は作れると私は思う。処理能力が私たちと明らかに違うし記憶量も違うわけだから数打てば名曲の1つや2つは直ぐにできるでしょ。だから、機械的な音楽と差別化を図るために「伝えたい気持ち」まではいかなくても「気持ち」くらいは必要なのかなと今は思う。気持ちって心が必要だから当分は人間の強みになると思う。私はいずれ人間の心も人工的な完全再現が可能になると思ってるけど、流石に私たちの代で再現されることはないだろうと願って。

あと、音楽理論を学び始めてからあまり興味のないジャンルも楽しく聴けるようになったとカフェで気づいた。その時はジャンルもわかんない古めの洋楽(カントリー?)が流れてたんだけど、今まで学んだ音楽理論を当てはめて「ここはモチーフの改変と繰り返しなんだな」とか「リズム変えて飽きさせない工夫をしてるんだな」とか色んな視点で音楽を聞けるようになったと思う。正直、好きな音楽を聞いてる時はまだそんなこと考えてられない。あまり興味のないジャンルだからこそ変な視点で聞けるのかな。

ちょっと昨日で疲れたから、今日はお休みで。9日目からやる。