音楽を作る日記【32日目】

音楽日記

2023年5月12日~2023年5月15日

音楽に関してはお久しぶりです。

最近はプログラミングやらチョコットランドやら学校を優先していたんだけど、ゴールデンウイーク最終日にTwitterで心に刺さる初音ミクの画像を見てしまってそこから細々と音楽を作りました。

普通にこのミクさんのビジュアルが素敵すぎて…ほんと。。。

音楽を作りました

最初はJerseyClubっぽい音楽とかDnBとかとボカロを組み合わせられないかと思ったんだけど、JerseyClubは音の9割がサンプリングで出来た音楽で著作権的にまずいし、本格的なのを作りたかったら怪しい個人が販売してるサンプリング集を5000円弱で買うか自分でreditとかを漁ってウイルスと戦いながら素材を集めるしかなかったので一旦諦めた。

DnBでもよかったんだけど、構成が難しくて初音ミクに歌ってもらう以前の話だったのでパス。

最終的に昔暇つぶしで作ってたlo-fi風のサウンドにメロディを載っけることにして、大体一週間くらいかけて1分半くらいの音楽ができた。

音の構成は凄いシンプル。
コード+ドラム+初音ミクのみだし、コード進行はループしてる。
始めのうちはこれくらいシンプルで短いのがいいね。

今回得たもの

音が左右外側から出ているように表現する

今回得た知識で個人的にえぐかったのが、音を左右に広げたい時は広げたい音を2個作ってそれぞれ左右にパン振りしたうえで、片方を30ms以下でディレイさせると広がるということ。革命。天才。
この情報はLANDR BLOGさんから得ました。
恐らくサイドチェーンしなくても、両方の音量を下げればいいと思う。

最初はChatGPT-4に聞いたんだけど、このやり方は出てこなかった。聞き方が悪かったのかなぁ。

ずっとこの方法が知りたかった。

音楽に歌詞やストーリーがあるといい理由

あと、個人的に音楽になぜ歌詞が必要なんだろう。なぜ歌詞にストーリーが必要なんだろうと思ってたんだけど、その疑問が一部解決した。


今回はミクさんに歌ってほしいという理由もあって歌詞を付けたんだけど、どうしても歌詞が言葉である以上意味が付随してきちゃう。
私は歌詞を意識せずに音楽を聞く派なんだけど、恐らく無意識なところで歌詞の理解はしていて、内容が変だとどうしても音楽自体に集中できなくなる。東海オンエアさんを知っている人であれば、しばゆーさんが作詞した音楽を聞いてもらえばわかると思う。あそこまで独特で内容が面白いと音楽ではなく、歌詞がメインになってしまう。

だからこそ歌詞ではなく音楽をメインにしたい私は意識に引っかからない無意識の歌詞が必要なのだと理解した。

それで、無意識の歌詞を作る上でストーリーや、概念、目的があると作り手側がすごく楽になる。先に述べた通り歌詞が言葉であれば言語的な意味がどうしても載ってしまうので、意味が無さそうな言葉を並べても無意識的にそこに一貫性を求めてしまう。結果そこに違和感があると歌詞が意識的なところに昇華してしまい音楽に集中できない的なことだと思う。
何か一貫したテーマが音楽にあるとそれに合わせて歌詞を載せることができるから、補助レールが出来るイメージ。

そして、言葉とストーリーは相性がいい。
ストーリーはある程度具体的な描写をしないとそもそも伝わらなかったり、前後関係がわからなくなったりする。私が聞くようなEDMっていうのは音とかリズムで音楽を表現をするけど、音やリズムのみっていうのはかなり抽象的になって、ストーリーに向かない。

下のほうでも言及してるけど、声を音と認識する工夫をすれば言葉的な、言語的な意味が無くなるから歌詞とかストーリーは要らなくなる。どちらにしてもテーマとか概念、目的は必要だと思う。

ミックスとマスタリングに困った

一人で音楽を作るというのは思ったよりも大変なもので、しっかりしたものを作ろうとすると作曲だけでなく、ミックスやマスタリングをしなきゃいけなくなる。

しかも、初心者だと

音楽できた!→書き出す→別のメディアで聞いてみる→なんか音小さくね?→
調べる→ミックスやマスタリングをしなきゃいけない…⁉→実は未完成

となるから、萎える。毎回やってる気がするこの流れ。

そして更に困るのが、このミックス、マスタリングには答えがないから情報も少ないし、かなりフィーリングなところがある。音楽自体フィーリングではある。
そのくせ、コンプレッサー、EQ、マキシマイザー、etc…は論理的で、明確なルールの上で動いている。それを理解するのも大変。

だから、なんか適当な「初心者向け!ミックス・マスタリング講座!」的なのを見よう見まねするんだけど、それを真似しても全く理想的なものにならない。

なんでかっていうと、自分が作ってる音楽の理想とその人が作ってる音楽の理想が違うから。そもそも音楽のジャンルが違うこともある。
例えば、私はドラムとかのリズムが強調された音楽が好きだし、そういうのをめっちゃ聞く。だからキックとかスネアの音は目立つのが理想。でも、J-POPとかではキックとかスネアは無意識にリズムが分かる程度でいいから、目立たないけど無意識にはわかる程度が理想。みたいなそもそも目指すべき所が違うよねってところがある。

本来やるべきことは、それぞれのプラグイン、コンプレッサーやEQがやっていること、適用するとどのような音になるのかを理解して、自分の理想としている曲の見本を何か既存の曲から選び、それを真似ることだと思う。

あと、それぞれ個別の音量自体を調整するのが一番大切っていうのも私は作曲を始めてから後の方に気づいたから大変だった。何か一音基準の音を作って、それに合わせて1対1で音を調整するとやりやすい。

今回の私もミックス・マスタリングにめちゃくちゃ困ったんだけど、見本の曲を見つけてそれを真似するようにしたら幾分楽になった。どちらにしろ難しいし、なんもわかんないけど。

また、多分これは私独特のミスなんだけど、適当にミックスした時のドラムの音が参考曲と比較するとどう考えても大きい。実際は思っている5倍はハイハット・キック・スネアは小さくて問題ない。もし作っている音楽がEDM系のリズム重視ならまた違うのかもしれない。

そんなかんじ。

一応今回は初音ミク以外は全部Cubaseに付属か無料のプラグイン、音源を使って作った。
画像はStable Diffusionで生成した。大手企業とかは著作権的な問題で生成画像を使うのを避けてるっぽいんだけど、機械学習や現在の法の仕組み的に学習した素材を理由に著作権的問題にするのは難しいと”勝手に”思ってる。勿論、今後の世論、国、世界の動向にもよる。

出来上がったものが何か著作物キャラに著しく似てるとかだったらもちろん今でもアウトだと思うけど、初音ミクは二次創作大丈夫だから著作権的に問題になることはない……よね? もし問題になるとしたらこれを二次創作と言えるか的な話になるのか?

最近、今更気づいたこと

ここでの”EDM”はかなり広義に、かなり曖昧に電子的なダンス音楽そのままの意味として使うし、”ボカロ”は主に旋律志向≒一般的な曲≒J-POPなものとしていい加減に話す。もちろん、ボカロ≠J-POPなのはわかってるんだけど、今回はコードや歌詞を重視する傾向があり、リズムを比較的重視しないという意味で同じものとして扱う。

私のブログなので、私が今思っていることを話す。特に、音楽のジャンルはかなり曖昧なので、本来は0,100で区別できるものではない。だから私が思うように話す

最近、私の好きな音楽はボーカロイドじゃないということに気づいた。
語弊がないように言うと、私の好きな音楽ジャンルはボカロじゃないということ。(というより、”じゃなくなった”の方が適切かも。)
抽象的に言えば旋律志向じゃなく、律動志向。
具体的に言えば、コード進行や感動的な歌詞より、ノれて音で感動させる音楽が好き。

ボカロというジャンルはかなり広範なもので、中には律動志向の音楽もあると思っている。例えばkikuoさんの『学校を休んだ日のこと』やTKNさんの『Dr.』、yanagamiyukiさんの『サイバーかわいくないガール』等はボカロながらリズム重視、音重視の音楽だと私は認識している。勿論すべて歌詞やコード進行は存在するので人によって認識は違うと思う。

しかし、ボカロの大半はJ-POP寄りというか、歌詞やコード進行に重きを置くものが多く、リズム重視の音楽は少ないと感じる。確かに、私が小学生の頃は『ワールドイズマイン』や『すろぉもぉしょん』のような音楽を頻繁に聞いていたけど、年を重ねるごとに音楽の好みが変わって今はかなりEDM、リズム重視寄りになったと思う。勿論、今もワールドイズマインとかすろぉもぉしょんは大好き。
また、ボカロは歌詞を重要視しないという見方もあるので、そういう意味では私の音楽の好みの根本的なところは変わっていないのかもしれない。

困ったこと

昔から最近までしてた勘違いとして、「昔からボーカロイドが好きだったから今もボカロが好きだろう」という私の認識の部分と潜在的な好きという部分に乖離があったように思う。
また、初音ミクや重音テト自体は音楽ジャンル”ボカロ”と関係なく好きなのでそこでも私の認識を混乱させていた。
一応、重音テトはUTAUというボカロとはまた違うもの。

作曲を始めたばかりの私は”ボカロ”やJ-POPの作り方を学んでいる。本当は”EDM”の作り方を学ぶべきなのに。

ボカロとEDMはどちらも音楽だけど、違う。
何が違うかと言われると難しいけど、違う。

インスト専用音楽と歌詞付き音楽ではどちらもインストのみにすれば同じように思うかもしれないけどやはりこちらも違うように、ボカロとEDMは違う。

特に、EDMはコード進行や歌詞が重視されにくく、音の面白さや音のノリやすさが重視される。と勝手に思っている。

どうするか

そうなったとき、”一般的な音楽理論”を学ぶのはかなり的外れとなる。
いや、音楽として繋がっているから役には立つ。でも、”EDM”を学ぶべきだと私は思う。


特に強調したいのは、EDMはコード進行があまり重視されず、リズムや音そのものが重視されるということ

私の見方として、J-POPなどは歌詞、コード進行、リズムなど全てを使って音楽を表現し、感動を与えている。EDMはリズムや音自体、またそのリズムや音の進行、組み合わせで音楽を表現し感動を与えていると思う。

だから、私はコード進行などの一般的な音楽理論よりリズムや音の作り方、手に入れ方を学ぶべきである。
また、初音ミクを”声”でなく”音”として認識するべきである。音自体に言語的意味が必要なく、他の部分で表現できるのがEDMである。

私は今まで歌詞に感動したことがない……と思う。少なくとも、音やその構成に感動したことはあるけど、歌詞に感動した記憶はない。それがいいことか悪いことなのかわからないけど、だからこそ私はEDMが好きで、一般的に言う音楽ジャンルである”ボカロ”ではないのだと思う。

だからと言って初音ミクや重音テトを使うのであれば”言葉”を使うことができるので、自分なりの音楽の形を作れたらいいかなと思う。

高級音源という厚化粧の話

この話はまだ自分の中で結論が出てない。

この「高級音源という厚化粧の話」っていうのは私の聖書である作曲少女シリーズの『作曲少女Q』という作品に出てくるタイトル。

簡単に言えば、初心者が高い音源を使えば一見いい曲っぽくなるけど、本質的に良い音楽が作れてるかは分からないし「上達した気分」になっちゃうのは危ないよという話。

これは私もその通りだと思ったし、そう私も思ったからプラグインを買わずにいたりしたんだけど、EDMの場合は違うのではと思った。

確かに俗に言う”J-POP”は”音”自体にJ-POPの本質はなく、他の部分にJ-POPたらしめるものがあると思う。

でも、ボカロたらしめるものはボーカロイドのように、EDMはリズムに加えて”音”にEDMたらしめるものがあると思う。

そのため、この高級音源という厚化粧の話はEDMに当てはまらない……というより、EDMは厚化粧してなんぼなのではないだろうか。

だから、SerumとかMassiveなどの厚化粧とか、Ozoneとかの自動メイク装置とかを買おうかなと悩んでる。
特に、厚化粧とか関係なくマスタリングとかミックスの作業が私は詳しくないし得意でないので、Ozoneが欲しい。

なんか買うための言い訳を並べてるみたいでやだけど、実際そうなのでしかたない。

おわりに

とりあえず一般的な音楽理論やJ-POP、ボカロの作り方ではなく、好きなEDMジャンルを学びそういうのを作ろうと思う。
進化した重音テトも気になるし、ozoneや有料シンセも気になるのでそこらへんも弄りたい。

最近、社会的な事でストレスが多い。ゼルダの伝説新作を買ったけど他の社会的な事が気になって楽しめなかった。余裕がないとこんなに変わるか。

けど、音楽を作って初音ミクに歌ってもらうのは楽しかった。正直今年入ってからはあんまりDAWを開いてなかったんだけど、DAWを開いて簡単なサウンドに歌詞乗っけるだけで楽しい。

もし、最近DAW開いてないなら開いてみてほしい。